痰濁型の頭痛

痰濁型の頭痛

たんだく型の頭痛

天候変化で痛みが悪化するタイプの根本原因は、東洋医学で「痰湿(たんしつ)」と呼ばれる病理的停滞物質です。

  • 主な発生要因
    • 冷飲食の常用
    • 甘味・脂質過多な食生活
    • 先天的な脾胃虚弱体質
痰湿形成のメカニズム
  • 水分代謝が停滞し「湿」が蓄積
  • 未処理の湿が「痰」に変性
  • 頭部・関節に沈着して重痛み発生
  • 脾を強化し湿を除く食養生が改善の鍵となります。
胃脘部に停滞した場合の症状
  • 吐き気
  • 胃部痞満
  • 食欲減退
今すぐ見直す食習慣
  • 発酵食品(味噌・納豆)
  • 温野菜・スープ
  • 生もの(刺身・サラダ)
  • 冷たい飲料(5℃以下)
  • 揚げ物・炒め物

痰濁とは

たんだくとは

痰濁は東洋医学の核心病理概念のひとつ。
生体内の代謝バランスが崩れることで生じる「病的ゴミ」を指します。

現代医学的に例えると

  • 大気汚染物質の蓄積
  • LDLコレステロールの過剰
  • 内臓脂肪の異常堆積

これらが複合的に作用した状態に相当します。

痰濁形成の3ステップ
  1. 五臓六腑の機能失調が持続
  2. 水液代謝ルートが渋滞
  3. ドロドロの病理産物「痰濁」が沈着

これが引き起こす悪循環サイクル

  • 臓器機能低下 → 痰濁増加 → 炎症促進 → 臓器損傷
最終的に招く現代病リスク
  • 慢性炎症性疾患
  • メタボリックシンドローム
  • 自己免疫疾患
  • 神経変性疾患

東洋医学では「百病は痰を以て先と為す」と説かれ、痰濁の除去が未病対策の最重要課題と位置付けられています。


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