前頭部 – 陽明経頭痛
ようめいけい頭痛
東洋医学で「前頭痛」を代表する陽明経頭痛は、消化器系の過負荷が引き起こす特徴的な頭痛です。現代医学の緊張型頭痛と重複する症状を示しますが、根本原因として「胃熱上炎(いねつじょうえん)」という独自の病機を持ちます。
手の陽明大腸経の経絡図
つぼとつぼを結ぶライン(流れ)

「伝化の腑」と呼ばれ、「糟粕(消化カス)の排泄」と「津液(体液)の再吸収」を司ります。現代医学の大腸機能に加え、皮膚バリア機能や鼻腔粘膜の保護作用まで包含します。
大腸経は鼻翼の「迎香(げいこう)」から鎖骨の「天鼎(てんてい)」を経て、前頭部と連動。排泄機能の低下が頭部の熱停滞を招きます。
手の陽明大腸経の経証
足の陽明胃経の経絡図
つぼとつぼを結ぶライン(流れ)

東洋医学で「胃」は単なる臓器ではなく、**「飲食物を受け入れて消化し、精気を全身に送る」**システム全体を指します。西洋医学の消化管(食道~十二指腸)に加え、膵臓の酵素分泌機能まで包含した概念です。
胃経は顔面を縦断し、前頭部の「承泣(しょうきゅう)」から頭髪際の「頭維(ずい)」まで直結。胃に熱がこもると、この経路に沿って炎症が伝播します。
- 過食で胃がオーバーヒート
- 熱が経絡を伝い前頭部に到達
- 血管拡張+神経過敏を誘発
- 持続的な圧迫痛が発生
足の陽明胃経の経証
対処法
Self Care
- 即効ツボ押し
- 食事養生
- 時間養生法