月経の周期と片頭痛

東洋医学における月経関連片頭痛は少陽経頭痛に相当します。片頭痛に悩む女性の過半数が、月経周期と関連して症状が発症することを自覚しています。特に月経開始の2日前から3日目にかけて片頭痛が生じるケースが多く報告されています。
女性ホルモンであるエストロゲンの分泌量は月経周期に伴い変動し、排卵期と月経開始期に急激な減少が見られます。このエストロゲンの急降下が神経血管反応を亢進させ、片頭痛の発症メカニズムに深く関与していると考えられています。
妊娠中はエストロゲンレベルの低下が緩やかなため片頭痛が軽減する傾向がありますが、出産後のホルモンバランスの変化により、再び月経関連片頭痛が再発するという特徴的な経過をたどります。
以下では当院のアプローチ方法と、通説での解説を記載してあります。
当院のアプローチ
東洋医学に基づく総合調整で、月経に伴う頭痛や不調を改善します。当院では、骨格バランスの調整、筋緊張の緩和、そして独自の手技にて内蔵の活性化を図り、体全体を整えます。
特に「少陽経」の流れに注目し、月経痛や排卵痛の軽減を目指したアプローチを行っています。患者様からは、毎月の不快感が軽減されたとのご好評をいただいており、健康的な生活の実現に寄与しています。

少陽経の下焦領域に特化した独自の手技により、子宮周囲のうっ滞を取り除き、各内臓のバランスを整えることが当院の特徴です。月経痛や排卵通を目的とする場合、月経前の2~3日前の施術がより効果的な症状緩和を期待できます。
医学的な特徴
月経開始2日前から3日目に発生する片頭痛を「月経関連片頭痛」と定義します。非月経時の発作と比較し、以下の臨床的特徴が認められます。
- 臨床的特徴
- 心理的影響
- 治療ガイドライン
- 注意事項
医療機関による
月経関連片頭痛の診断
多くの方は、月経に伴う片頭痛(偏頭痛)を月経前症候群や生理痛の一部と自己判断してしまいがちです。しかし、「月経関連片頭痛」として意識し、頭痛日記に3周期以上の月経期間と片頭痛発作を記録すると、月経と片頭痛の関連性が自分で把握できるようになります。これにより、医師への説明やその後の治療にも大いに役立ちます。
なお、国際頭痛分類第3版beta版(ICHD-3β)では、月経に関連する片頭痛は以下の2タイプに区分されています。
このように整理することで、自己管理がしやすくなり、治療の方向性も明確になります。
国際頭痛分類第3版
- 月経初日をDay1とし、その前日をDay -1とする。Day 0はない。
避妊薬と片頭痛
避妊薬(ピル)の服用は片頭痛を誘発する可能性があります。
- 主な要因
- 発症パターン
- 注意事項