緊張型頭痛

緊張型頭痛

発生する仕組み
約72%が経験

緊張型頭痛は後頭部~側頭部にかけて締め付けられるような痛みが生じます。

東洋医学では、太陽経頭痛に相当し、現代ではデスクワーカーの約72%が経験しているというデータもあります。

発症メカニズムの4段階み

4 stages
1・筋肉緊張期
  • 西洋医学
    • 持続的筋収縮
      • 筋電図で20%以上増加
  • 東洋医学
2・代謝産物蓄積期
  • 西洋医学
    • 乳酸濃度
      • 3.5mmol/L超・pH6.2以下
  • 東洋医学
3・血管収縮期
  • 西洋医学
    • 一酸化窒素産生量40%減
  • 東洋医学
4・神経機能障害期
  • 西洋医学
    • 下行性疼痛抑制系の機能不全
  • 東洋医学

緊張型頭痛の特徴

Characteristics
  • 疼痛の性質
    • 持続的な圧迫痛で、拍動性ではなく、頭重感や締め付けられる感じがある
    • 持続時間は30分から7日間と長く続く
  • 随伴症状
    • 眼精疲労や肩甲骨内側の痛みがみられる
    • 吐き気や嘔吐は伴わない
  • 時間帯特性
    • 夕方(16~18時)に悪化する傾向がある
  • 触診所見
    • 後頭下筋群に硬結が認められ(硬度計で5.0以上が目安)
  • 年代と分布
    • 中高年に多く、両側性で頭全体や後頭部に痛みが広がる

緊張型頭痛の要因

factors
物理的要因
  • ストレートネック
    • 頸椎角度が15度未満になる。
  • PCモニター高さ
    • 誤差が5cm以上あると影響。
    • 高さの目安はPC&スマホ首に記載しております。
  • 連続座位
    • 3時間以上の座位が負担に。
  • 下向き頭痛
    • 手芸、編み物、読書、草刈り、調理、貴金属製造、内職、木工、PC作業などで発生。
  • 上向き頭痛
    • 剪定、摘果、受粉作業、電気工事、クロス張り、丸背の高齢者などが原因。
  • いかり肩頭痛
    • 重いものの持ち上げ、子供の抱っこ・おんぶ、重いカバンやリュック、長時間運転、寒冷ストレスなどで発生。
精神的要因
  • コルチゾール高値
    • 持続的な高値がストレス状態を示す。
  • 自律神経の乱れ
    • バランス指数が2.0以上の場合、機能が低下。
  • 慢性ストレス
    • 6ヶ月以上続くストレスが影響。
  • 心配・不安・悩み
    • 自律神経の乱れから、筋肉が緊張していなくても頭痛を引き起こす。
      • ※几帳面・律儀・生真面目な性格の人に多く、女性に多く見られ、数日間持続する。
      • ※頭を取り巻くようなはちまき状の痛みが特徴。
      • ※ストレスや鬱による、頸部・側頭部の異常な筋収縮が原因。

国際頭痛分類

診断基準

1~4を満たす頭痛発作が2回以上ある

  • 痛みが両側にある
  • 締め付けられるような,または圧迫されるようなもの
  • 痛みは軽度~中等度
  • 歩行や階段の昇降のような日常動作で増悪しない

関連ページ

TOP 西洋医学からみた頭痛 緊張型頭痛