側頭部 - 少陽経頭痛
(しょうようけい頭痛)
西洋医学に置き換えて表現すると片頭痛(偏頭痛)と 月経関連片頭痛です。
手の少陽三焦経(しょうようさんしょうけい)と足の少陽胆経(しょうようたんけい)が関係してきます。
症状としては、こめかみなどを含む側頭部の痛。胆と関係が深い為、両脇のはり、めまいや不眠を伴うことがあります。
胆は決断をつかさどる為、判断が鈍ったり、驚きやすく、ため息をつきやすくなったりもします。
手の少陽三焦経
「三焦」とは他の臓腑と違い枝分かれしており上焦・中焦・下焦・に分けられます。
- 上焦
・呼吸器・循環器系
- 中焦
・消化器系
- 下焦
・生殖器・泌尿器系
足の少陽胆経
「胆」の字を使っているので、肝臓や胆嚢に関係する負担だとイメージを持ちやすいですが、独立した器官を意味する言葉ではなく、〇〇器系などを意味します。
少陽経の経絡図
手の少陽三焦経
- 手の少陽三焦経の経証
耳~肩上部~上肢後面の痛み・第4指の麻痺・目尻から頬の痛み・難聴・咽頭・喉頭の炎症・汗
足の少陽胆経
- 足の少陽胆経の経証
溜息をつく・片頭痛・胸・脇・肋・髀・膝外側・脛骨外側痛・足の第四趾の麻痺・口が苦い・驚きやすい・不眠・胆経の痛み・腫れ(胸脇の痛み、頭痛等)
代表的な経穴(けいけつ)
*経穴とは一般的に表現されるツボの事です。
側頭痛・・・外関(中渚)、足臨泣(地五会)、率谷、頷厭、懸顱