二日酔いでの頭痛の原因
アルコール飲料を飲み過ぎた場合に起こる頭痛で、二日酔いの代表的な症状としてもよく耳にします。
二日酔いの頭痛の原因については様々なものが複雑に絡み合っていることもあり一概に断言はできませんが、以下は通説での代表的な原因です。
アセトアルデヒド
アルコール飲料を飲み過ぎると肝臓などで完全にアルコールが代謝できずにその中間生成物であるアセトアルデヒドが体内に多量に存在するようになります。
血液の流れによってそれが脳に到達すると、脳内ではそれを中和するためにより酸素を多く取り入れようと血管を拡張させるため、それに伴って周囲の神経が刺激されて頭痛として感じる。
脳の髄液圧低下
脳は、頭蓋骨内部の髄液の中に浮かぶ形で存在します。
アルコールが体内に取り込まれると、その高い浸透圧によって体内で保持している水分が失われますが、同時にに髄液中の水分も失われて低圧状態になってしまいます。これによって脳周囲の神経や筋肉が刺激を受けて頭痛として感じてしまいます。(低髄液圧症候群)
どのアルコール飲料をどの程度飲めば頭痛が起こるということには個人差があありますが、同一量を飲むと想定した場合、アルコール代謝能力が低い人ほど、アルコール度数が高い飲料ほど、頭痛を起こしやすいとも言えます。
因みに、赤ワインは、チラミンを含有するぶんだけ頭痛を起こしやすいアルコールの種類です。
飲食つながりで言えば、アイスクリームなどの冷たいものを食べた時に頭痛を感じた経験がある方は多いと思います。この症状は「アイスクリーム頭痛」と呼ばれています。
これは冷たいものを食べることによって喉元が冷やされますが、体は体温を維持しようと血流量を増す為に血管が拡張して引き起こされる頭痛です。
これを防ぐには、なるべく急激な血管の拡張が起こらないよう、冷たいものはゆっくりと食べるようにするのも1つの対策です。