気血両虚型の頭痛
(きけつりょうきょ)
疲労により痛みが強くなるタイプです
病気が長引き体力が落ちてしまったり、過労や出血などで頭を栄養する血が足りなくなると起こります。
頭痛の程度こそ酷くはないものの、頭痛以外の症状も起きる為、人によっては仕事に行くのも一苦労という方もいます。
気血両虚型の頭痛は
- 全身のだるさ
- 力が入らない
- めまいがする
などの症状が出る事が多く、胃腸が弱く体力がない方に多いです。
気血両虚とは
元来、胃腸が弱く、気血(栄養)を頭部に巡らせることができないために頭痛がおこります。
元気がなく、疲れやすい、いわゆるパワー不足といったタイプ。
人間は食べた物を胃腸で栄養を吸収し、それを全身に送る働きをしていますが、その働きが弱いためにおこります。
気血両虚は気虚と血虚の両方がある状態を指します。
- 気虚
- 全身の機能や活動が減退します。
- 血虚
- 血の全身を濡養する作用が失われます。
気は血を生み、一方血は気を生み出す基礎といわれており、単なる気虚や血虚の方でも、多少は気血両虚の傾向がみられます。
「気血両虚の傾向」も進行すると勿論のこと気血両虚になります。
ただし、これは度合の問題もありますので、明らかに気虚と血虚の症状が出ていなければ気血両虚と判断するべきではありません。
一般に気虚よりも血虚の方が、気血両虚になりやすいのです。
参考までにですが、気血不足証というのもあり、気血両虚証のやや程度が軽いものを指します。
気血両虚型の代表的な症状
- アフター性口内炎
- めまい・頭痛
- 耳鳴り耳聾
- 頭痛
- 耳塞がり(みみふさがり)
- リウマチ
- 手足の痛み
- おでき
- 脱毛
- 月経痛
- 閉経
- 流産しやすい
- 顔面麻痺
- 白内障
- 飛蚊症(ひぶんしょう)
- 冷泪症
- 老眼
- つかれやすい疲乏
- 痩せ
- しもやけ凍傷
- 床ずれ(褥瘡・じょくそう)
- 蕁麻疹(じんましん)
- 浮腫
- 乳の出が悪い
- 不妊症
- やけど(火湯傷)
- 体毛脱落
- こむら返り
- 手足の痛み
- 膝腫れ痛む