瘀血型の頭痛
(おけつ)
運動した時や夜間に痛みが強くなるタイプです。
外傷や他の原因で血液が停滞してしまって流れないために起こります。
痛む場所がいつも決まっていて刺すような痛みで、生理痛の頭痛もこのタイプが多いです。
瘀血とは
一言で言えば「血液の流れが悪い状態」ですが
- 瘀血は万病のもと
- 血行不良は万病のもと
と言っても過言ではなくシッカリと向き合うべき未病症状です。
瘀血(おけつ)とは漢方の言葉です。中医学では血瘀(けつお)と言います。古血(ふるち)とも言います。
中医学で言う病理的産物の一つです。病理的産物というのは病気になるもとの物質、あるいは状態のことです。中医学で未病という言葉があるのはこの病理的産物の考え方があるからです。
先に記述した通り、瘀血を簡単に説明すると血液の流れが悪い状態と言えます。何らかの原因で血液の流れが悪くなると、その部分の細胞は正常に働かなくなりますから、病気の原因になるのです。
瘀血は血の質にも関係しています。いわゆるドロドロ血液では、血の流れが悪くなります。ドロドロ血液は瘀血そのものと言ってもよいのです。
万病のもと瘀血
西洋医学的に不治で慢性病になり易い病の中に奇病・怪病といわれるような病気が多くありますが漢方ではこの「瘀血」が原因の1つであると考えております。
また、西洋医学のお医者さまも「全ての病気の根源に血行不良がある。」と言っている方がいるくらい基本的な症状が瘀血です。
身体が生命を維持していくために、本来スムーズに流れなければならない血液が、なんらかの原因で流れにくくなったり、流れが止まったりすると大変です。
身体の細胞や組織が酸欠や栄養不足になったり、内臓や脳の働きが悪くなり、その結果、さまざまな病気や老化現象を誘引してしまいます。
血液の質が低下してまるで汚水のようにドロドロになると、血管壁にヘドロの様に流れにくくなったり、血栓という固まりをつくりやすくなったりなど、循環障害を起こすようになります。
これらの説明で解るように、瘀血自体の症状(下記記載)だけでみると油断しがちな症状もありますが、大病を誘発させる原因ととらえると瘀血はまさに「万病のもと」なのです。
瘀血の代表的な症状
- 頭痛
- 歯痛
- 肩痛
- 神経痛
- 腹痛
- 婦人下腹部痛
- 腰痛
- 肩こり
- 腫瘍
- 子宮筋腫
- 打撲
- ねんざ
- 唇・舌・顔の色が暗い
または黒っぽい